以前働いていた東京にある外資系の会社に、電話だとおそらく日本人とは分からないアメリカ英語を話す日本人の上司がいました。
アメリカに1年行っていただけでは話せたり上手に書けたりすることが出来るようになると思えなかったので、一体どんな勉強法だったのか興味があり、しつこく質問し続けていました。
ランチのオーダーの時など、滑舌悪い上に声のボリュームが小さくて店員に聞き返されるのに(本人談)、英語になるといきなり流暢に通る声で話しているのが本当に不思議でした。質問することおそらく10回以上、やっと少しだけ教えてくれました。
バックグランド
まず、そもそも英語学習をどの時点からはじめて、英語を使う機会がどのくらいあったのか聞いてみました。
- 英語学習は高校3年まで
- 20代の頃に1年ほどアメリカ滞在(語学学校とその後バックパック旅行)
- 日本で外資系起業に就職が決まってから、慌ててセブ島に語学留学(2週間)
- 以前働いていた会社の上司が、日本語をまったく話さないアメリカ人だった
語学学校の手続きはエージェントなどを介さずに全て自分で行ったこと、セブ島の語学学校のコースが行ってみたら酷かったので、すぐに上級コースに変更してもらったことなど、英語を習得するという目的のため自分から前のめりにアクションしていったんだなと思いました。
学習に使ったテキスト
日本での英語学習に使い込んだというテキストを紹介してもらいました。ちょっと古いですが、ジャパンタイムズのLIVEシリーズ。
書店で付属CDのサンプルが流れていて、当時はそれがネイティブスピードに近いと感じ、選んだのだそう。(ちなみに、まだ20世紀の頃。)CDの最初の方は面白くなく挫折しそうになるのだけれど、後半が楽しいんだとか。
学習法
- 会話中心のテキストを選ぶ
- ひたすら付属CDを聴く
- リズムを意識して聴き、音と音がどのようにつながっているかに注意を払う
- わからなかったところはスクリプトと解説を読む
- ぶつぶつ言ってみる
- 繰り返す
・・・だそうです。ほんとにそれだけ?と思いますよね。他にも語学学校での勉強などもありますが、自分のスピーキング力向上に大きく役立ったのはこの部分であると思っているそうです。
同じシリーズのビジネス英語版のも、職場でのアメリカ人上司との会話に役に立ったそうです。
そして、イギリス英語独特のリズムを学ぶために同シリーズのイギリス英語版も買ったそう。アメリカ英語のリズムから入ったので、イギリス英語のようにクリアにポキポキと区切られて話されるとわからなくなるのと、独特のリズムに戸惑うらしいのです。
Live from Londonの付属音声を聞きながら、「これこれ、この独特のリズムだよ!イギリス英語。あー、ここ、ここ! 超イギリス英語!」と、勝手に盛り上がったボス。
このシリーズを使って、同じ学習法をひたすら続けたらしいです。やはり継続は力なりですね。そんなにかっこよく話せるようになるのなら、ちょっとその勉強法を真似してみようかなと当時思ったのを覚えています。もちろんイギリス英語で。
この方法をイギリス英語の洋書テキストでするなら、先日ご紹介したEverydayシリーズがよさそうです。
※2014年3月、旧ブログに投稿した記事の転記でした。
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