イギリス英語で学べるベストセラー英文ビジネスライティングテキスト

2014年4月、神保町の三省堂書店の英語書籍コーナーで、イギリス人のシャーリー・テイラーさんが書いたイギリス、アメリカ、インド、マレーシア、香港、シンガポール、カナダなどで発行され高い評価を受けている英文ライティングテキストの日本版が発売されてたことを知りました。

あなたは今もこんな時代遅れの英文を書いていませんか?
As per our telephone conversation, kindly find attached…

まるで私が今ふうでない英文を使っていることを既に知っているかのような問いかけ。「TOEICに役に立つ!」とかカバーや帯に書いてないのがまたステキ。

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世界中で45万部超のベストセラーテキストの日本版

初版は1971年発行で、翻訳の元となっている洋書は第7版(2020年8月現在で最新版)。メール、ソーシャルメディアでのコミュニケーションなどもアップデートされており、今ふうの文体で書けるようになるアドバイスがたくさん詰まっています。サンプルの英文と解説だけでなく、使える表現・語彙、社内通信文に用いる語調のアドバイスもあり、読み物としても、ライティングの辞書としても重宝しそうです。

「本書の英語は、イギリス英語となっています。一部、イギリス英語ならではの言い回しや単語、表記も出てきますが、紹介する例文やフレーズは、あらゆるビジネスシーンで通用するものです。」

「読者の混乱を避けるため、一貫してイギリス式の綴り(例えばrealise)を用いていますが、世界の多くの国ではアメリカ式の綴り(例えばrealize)も使用されるため、読者は双方に慣れ親しむことが望ましいでしょう。」

英語が母語でない人の文章のコツ

序章には、母語を英語に翻訳することによる起こりがちな問題を避けられるよう「英語が母語でない人の文章のコツ」が書かれています。例えばありがちなこのような問題。

「取るべき行動など必要なことが伝わらない。」

私もよくやってしまいます。ひどい時には、書いているうちに何をして欲しくて書いているのか途中から見失ってしまい、「あれ?」ってこともあるし、やって欲しいことが多すぎてまとまらなくなっちゃったりということもあります。

シャーリーさんのアドバイス
目的を達成する書き方になっているか、どのような返事を求めているかを伝えてあるかを自問自答する。

ビジネスライティング7つの大罪

第一章にある「ビジネスライティング7つの大罪」では、一昔前のビジネス言語の悪い例と現代風の良い例がありました。ネイティブから受け取るメールで普通に見かけるような気がするんですが、書き換え後のサンプルをみると「確かにその方がストレートよね」と納得しました。

シャーリーさんのアドバイス
I kindly request your approval. よりも I hope to receive your approval.の方が堅苦しくなくポジティブ。

言い換え表現集

大袈裟な表現をシンプルに表現するための手引きもついてます。このリストは逆に小難しく書きたいときにも使えそうでした。シャーリーさん曰く、「我々の先達は、大袈裟な言葉や華麗な文章が読み手に強い印象を与えると信じていました。今日では、そのような文章は読み手を混乱させ、いらいらさせるだけでしょう。」とのこと。

  • delete >>> cross out
  • to date >>> so far, up to now

実は削除してもなんら困らない単語・言い回し

なんとなくそれっぽく聞こえるから使ってしまう言い回し、実はなくても問題ない(あってもほぼ意味がない?)ことが多いフレーズのリストは、確かに言われてみればあってもなくても意味にあまり違いがない気がします。例えば、

  • basically
  • in due course
  • a total of

海外にいるならオリジナル(洋書)もおすすめ

私は2004年に、この洋書の古いバージョンをイギリスで買い、ケンブリッジ英検や、イギリス商工会議所主催の英文ライティング試験対策に使っていたことがありました。当時はよりよい書き方を模索するというより、まったく書けないというレベル。ケンブリッジ英検のB1 Preliminary (PET)に合格した後で、ケンブリッジビジネス英検の B2 Business Vantage (BEC Vantage) を狙っていた頃。ひたすらサンプルを真似して書けるようになる作戦で、例文が多く出ているテキストを探していたと記憶しています。ローカルの図書館に置いてある可能性が高いと思うので、イギリス在住でしたら一度探してみるとよいかと思います。

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