食器洗い乾燥機(食洗機)が必要なほど料理するのかとか、少人数の皿洗いなんて食器洗浄機に入れる手間考えたらちゃちゃっと洗っちゃった方が早いと数年前までは思っていました。イギリスに住んでいた頃も、半年以上リサイクルゴミの保管場所として使っていたビルトインの食洗機を、食洗機用洗剤をもらったことがきっかけで試しに使ってみたら便利すぎて、失った時間を悔やみました。
今回、ビルトインは諦めましたがパナソニックの卓上タイプ Panasonic NP-TZ300を設置したので、使い心地や、洗剤、食洗機非対応なのにこっそり食洗機で毎日洗っているものについて書いています。
洗い物というタスクが待っているストレス
やらなければいけない事をまだやっていないという焦り、手をつけてないタスクが見える状態になっていると、それが「雑念」という「集中力の敵」を生み出してしまうと、この本で読みました。これを読んでいた頃、忙しさで本当にパニックでした。「そういう本を読んでるから時間なくなるんじゃないの?」という意見にもめげずに読んでよかった本のうちの一冊です。
食洗機生活をはじめてからは、使った食器は食洗機の中、乾くまでの間も食洗機の中なので、見た目も気持ちも、時間にも余裕ができた気がします。視界に入らないところで勝手にタスク完了に導いてくれる食洗機、本当に便利です。
- 時間ができた(→勉強や読書の時間に充てられる)
- 手洗い時に食器を割ってしまうことがなくなった
- なんか自分だけ家事してない?というストレスから解放された
- 食洗機からシンクへ流れる排水でシンクを綺麗に保てる
- 水切りカゴを処分できた
- 1日2回毎日洗えば、5年くらいで本体価格の約10万は元が取れる(らしい)
- 自分に何かあったり、長期で家をあける時に残された家族が助かる(はず)
今のところ特に悪かったところはなく、強いて言えば
スペースの問題で設置できるのかできないのか業者でも意見が別れ、設置完了までに時間がかかったことくらいです。
イギリスの食器洗い事情(余談)
「イギリス人は食器を洗うとき、洗剤を流し落とさずに乾燥させる」とよく聞きますよね。半信半疑でしたが、イギリス人宅にホームステイした際、1箇所目のお宅は本当にそうでした。しかも、卵の大きさくらいの泡が付いたままカゴに移しているのをみた時は衝撃でした。食洗機があるのに手洗いしたりするご家庭でした。
賃貸のフラット(アパート/マンション)でも食洗機が設置されている物件は多いです。ただ、あまりメンテナンスされていないこともあるので、故障したり、なかなか修理してくれなかったりというトラブルもよく聞きました。
いつかBBCラジオで「食器以外で食洗機で洗うもの」についてリスナーから体験談を募集していました。「スポンジ」「帽子」までは許せるとして、「玄関マット」「スニーカー」なんていう声があり、イギリスでは賃貸物件に入居したら気合を入れて備え付け家電清掃をしないと危険だなと思いました。
イギリスで使っていたビルトイン食洗機と専用洗剤
2016年に投稿していた自分のブログをみると、私はイギリスの賃貸フラットに住んでいた頃、食洗機(エレクトロラックス)で35度30分コースを利用していたようです。
低温コースだからかコストコやテスコなどのスーパーで売っている食洗機用洗剤のタブレットは溶け切らず、底に残ってしまったり、洗い上がりのグラスが粉っぽかったことがありました。そして最終的に仕上がりに満足して手に入れやすくPhosphatesが含まれていない洗剤ということで使っていたのは、M&S(マークス&スペンサー)のオリジナルブランドの洗剤でした。当時は30個で8ポンドでしたが、おそらく今売られているものは20個で3.8ポンド(約580円)だと思います。
買うまでの間に検討していたこと
イギリスでの食洗機生活が忘れられず、日本の生活にも食洗機を取り入れたいと思い、いろいろと検討した結果、卓上式のPanasonic NP-TZ300を購入することになりました。
設置スペースは十分なのか
→ シンクのスペースを1/3ほど犠牲にし、橋渡しにしたステンレス置き台の上に置くことでなんとか設置できました。
10万投資する意味があるのか
→ 手洗いに比べ、食洗機の場合は電気代や水道代が節約できるので、1日2回食洗機で洗った場合5年くらいで本体代の元がとれるらしいです。そのくらいのタイミングで買い替えになったとしても、料理のハードルも下がり、勉強や仕事の時間もできるのでよいですよね。
分岐水栓が必要ないタイプも検討
→ もしこのPanasonicが設置できなかったら、コンパクトな「ラクア」のようなものにしてでも手洗いから解放されたいと思ってました。4万くらいで買える工事不要の食器洗い乾燥機。マットブラック。
設置見積もりサービスで「できない」と言われた
設置予定スペースが本当にギリギリのサイズだったので、量販店の実質無料の見積もりサービスをしました。実は2業者さんに見ていただいたのですが、片方の業者さんには「設置不可能」と言われました。ドラム式洗濯機設置の時も同じようなことがあったので、見積もりサービスは1度無理だと言われても、2社以上やってみるべきだということを学びました。
Panasonic NP-TZ300(卓上タイプ)の使用感想
無事にPanasonic NP-TZ300を購入ししばらく経ちました。気に入っているところは、低温ソフト40度コースが選べるところ。肉や魚の油を洗うにはもっと高温がよいそうですが、40度でも今までの自分の手洗いスキルを全否定されているかのように綺麗に仕上がります。どこまで洗ったら正解なのかイマイチわからないザルや茶漉しも輝いているように見えるところが気に入っています。
最初は小さいかなと思っていたサイズも、入れ方のコツをつかみ(回を重ねるごとに入れ方がワイルドになっていき)、収容できる食器の個数がだんだん増えていっているように感じます。
本体自体はあまり揺れませんが、置き台を買う場合は、下の部分が滑り止めゴムがついている純正が安心だと思います。
シンクにステンレス置き台を橋渡しにして、その下から排水ホースをシンクに出しているので、うちの場合はホースやコンセントが視界に入りません。排水ホースは、動いたとしてもミミズくらいだろうと思っていたら、ヘビくらい大きく動くのでしっかり吸盤で固定していないと危険かもしれません。追加の吸盤や、排水ホースを短く切りすぎてしまって後悔したら本体付属の1mホースだけ別途購入し交換できるようです。
「食洗機不可」なのに自己責任で食洗機洗浄しているアイテムたち
食洗機不可となっているものを自己責任でほぼ毎日(もちろん低温40度コースで)洗ってしまっていますが、今のところ問題なさそうに見えます。特に変形などもないので、しばらく続けてみます。
例えば、
無印良品の箸
水筒・タンブラー
野田琺瑯の本体とシール蓋
セラミックコーヒードリッパーなど。
あれこれ試した結果ベストだった食洗機用洗剤
洗い上がりがすっきりしていて、粉っぽくならず、毎日2回使うのであまり高くない洗剤を、
ということでいろいろ試したら、自分の使い方にはマツキヨブランドが合っていました。
約100回分で300円弱。安くないですか?
さいごに
イギリスにいた時のように、食器も鍋もフライパンも1日分まとめて1日1回だけ食洗機を洗うには残念ながら小さいですが、導入して大正解でした。食洗機生活で自分時間を増やしてみませんか。
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