私は英語のスピーキングが苦手なうえに発音も悪いので、オンラインミーティングで聞き返されることがよくあります。日本語でもよく聞き返されるので開き直ったままやり過ごしていたのですが、そういえばイギリスで暮らしていた頃、あまり英語が得意でなさそうに聞こえる人でも、声が大きいとそれなりに通じているように見えていたことを思い出しました。
そこで、腹から声を出すという自分にとってはエラ呼吸と同じくらい馴染みのない方法を無理にトレーニングするのではなく、いったい今まで何度意気込みだけで終わったかわからない発音と英語力の改善にチャレンジするでもない方法を思いつきました。
6,000円程のマイクを使い、腹筋ではなくボタンでボリュームをコントロールしながら、できるだけ良い音質で自分の声を届けるという作戦。
とりあえず試したのはAnkerとJBLのコンデンサーマイク。(後述しますが、私はMacをメインに使っているのでAnkerを使っています。)聞きやすい英語を話せていないという根本的な問題の解決にはならないのは承知の上ですが、ストレスなくボリュームコントロールできたのと、自分の声をクリアに聞いてしまい反省するよい機会になったことに加え、マイクで話すって意外と楽しいという発見があったので試してみてよかったと思っています。残念ながら、コンデンサーマイクを使ってトレーニングしたから英語がうまくなったという話しではありません。
イヤホンやパソコン本体ではだめなのか
これまでは、iPhone付属イヤホン(紐のところにマイクがついているタイプ)を使用するか、パソコン本体のマイクでオンラインミーティングに参加していました。相手の声は普通に聞こえるけれど、自分の声がどのくらいのボリュームで相手に届いているのかわかりません。
予算1万円のUSBコンデンサーマイク
そこで、比較的低予算でコンデンサーマイクを試してみることにしました。今回使ってみたAnkerとJBLのコンデンサーマイクは、マイク下部からiPhone付属イヤホンなどを付けると、相手に聞こえている自分の声をリアルタイムでクリアに聞くことができます。USB接続なのでMac/Windowsに繋ぐだけで使用できます。
「こんなマイクに向かって話すなんて、YouTuberみたいでオンラインミーティングではやり過ぎ感でないだろうか?(しかも、あまり発言しないのに)」という心配も無用でした。キーボードのカタカタ音は多少拾ってしまいますが、Webカメラに映らない位置(Macの画面近く)にマイクを置いても十分声を拾ってくれます。
Anker PowerCast M300 シンプルでMacユーザーにおすすめ
- 6,980円
- 単一指向性のマイクと16mmの大型コンデンサーマイク搭載し、1方向のみに集音の向きを限定。不要なノイズを防ぎつつ、リアルで正確な音声を伝える事が可能。部屋全体の声を拾ってもらいたい時に便利な無指向性にできるオプションはないのですが、二人くらいなら隣同士に並び、間にマイクを置くスタイルでもパソコンのマイクよりは各段によかったです。
- アナログなツマミでボリューム調整可能。ただし、ツマミがどこまでも回るのでマックスがわからない。
- どの機能を使うにもソフトが必要なく、本当にUSBで繋ぐだけ(パソコンだけでなくiPadでも使えます。)
※Mac/Windowsからマイクの設定は必要かもしれません。
macOS システム環境設定 > サウンド > 入力 / Windows サウンドアイコンを右クリック > サウンドの設定 > 入力デバイスを選択
JBL Quantum Stream
- 11,000円
- バックグラウンドノイズをキャンセルして自分の声をクリアに届ける単一指向性か、マイクを中心に全方向からのサウンドを均一に集音する無指向性を選択可能。無指向性は大人数の会議などで部屋全体から声を拾う時には便利ですが、それなりに雑音も入ります。
- スタイリッシュでAnkerより台座が小さく、場所をとらない。
- ソフトがWindows専用(Macに対応していないということがわかりづらい。というか、わからずに購入してしまった。)
- ソフトからでないと「サイドトーン」という自分の声を聞ける機能をOn/Offできない。
- 電源をとる必要がなく、USBでコンピュータ(Mac/Windows)に繋ぐだけという点ではAnkerと同じ
- カラオケやBGMのある音源でシャドーイングをする際、ボリューム調整は本体からできるが、スピーカーとして認識されている為にマイクのボリュームを上げると音楽のボリュームも上がってしまい、自分の声がさらに聞こえなくなる。(ソフトがWindows専用のため、マイク本体だけで使わないといけないMacユーザーの場合)
私はJBLのソフトをカスタマイズせずに使っている状態しか試していませんが、このAnkerとJBLのマイクに音質の違いはほぼ感じず、オンラインミーティングで相手に聞いてもマイクの違いは聞き分けられないと言われました。
オンライン会議だけではもったいない
英語でのミーティングでは、相手にもコンデンサーマイクで会議に参加してほしいと思いました。イギリス行ってすぐの頃は何度聞いてもcanにしか聞こえなかった can’t の音など、クリアに聞けたらもう少し違いに気づきやすかったり、聞き取りが楽しいと思えたかもしれません。
コンデンサーマイクを使うようになって、英語が綺麗・・・ではなくて、「音が綺麗に聞こえる」と言ってもらえ、使い始めたら便利で楽しかったので、海外とのオンラインミーティングだけでなく、オンライン面接、家族や友達との通話にも使い始めました。
シャドーイングの特訓にも便利かもしれません。iPadと接続して、Spotifyで歌詞に合わせて歌うこともできてしまいます。
声が小さいくせに「聞こえない」と言われるとイラっとしてしまう私は、マイクのアップグレードを試してみてよかったなと思っております。
よい週末を。
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