これまで英単語やフレーズを覚えるために、英語学習者用のテキストやニュース・映画など、いろいろな方法を試しては、あっさりと挫折してきました。ボキャブラリーの特訓は、ライティングなどに比べると比較的楽ですが、時として退屈で記憶に引っ掛けるのがなかなか大変ですよね。
「記憶に残る」という点で、比較的楽しく取り組めた洋書について書いてみます。
英語表現のルーツを学ぶおすすめ本『Red Herrings and White Elephants』
イギリスの新聞 Sunday Timesに1年以上シリーズで掲載されていた人気コーナーで、英語ルーツについて学べる 『Red Herrings and White Elephants』 (Albert Jack著 ) をご存じでしょうか。
『off the cuff』『Dutch courage』など、なぜそのように言われるようになったのか、楽しく読める洋書です。楽しいから記憶に残りやすいですよ。
まじめな勉強に、トリビア的雑学の吸収に、ネイティブも知らない(かもしれない)表現のルーツを楽しく身に着けることができます。全部学んだら、パブクイズにも役立つかもしれません。語学学習者向けの本ではないので、ネイティブだって「へ〜」と読みふけってしまうものではないかと想像します。
ABOUT THE AUTHOR
Albert Jack is a writer and historian. His first book Red Herrings and White Elephants explored the origins of well-known idioms and phrases and became an international best-seller in 2004. It was serialized in the Sunday Times and remained on their best-seller list for sixteen straight months. He followed this up with a series of other popular titles including Shaggy Dogs and Black Sheep, Pop Goes the Weasel, What Caesar did for my Salad & They Laughed at Galileo.
-Amazon 著者ページより
洋書デビューにもちょうどいい本の構成と驚きの字の大きさ
私が当時買ったのは、ハリーポッターに出てきそうなハードカバー。
ご覧の通り結構厚いのですが、びっくりする字の大きさなので、割とスイスイ進みます。挫折無しのペーパーバック読了デビューにいかがでしょうか。
英英辞書を読んでるような感覚でも楽しめるので、ふだん英日・日英辞書を使っているなら、この本をきっかけに英英辞書が好きになってしまうかもしれません。辞書だと意味だけ解説していることが多いですが、この本ならなぜその表現が使われるようになったのか学べるので一石二鳥ですね。聖書から来ている表現、ギリシャ神話から来ている表現などもありました。
日本語版も発売されていました
この記事を書いていて知ったのですが、『のぞき見トムとハットトリック』という日本語版も発売されていたようです。
英語慣用句のトリビア本!!と帯に書いてあります。
パブの名前の由来
その後に発売されたアルバート・ジャック氏の本で、パブの名前の由来についてのぺーバーバックもありました。「クラウン・イン」とか、「ロイヤル・オーク」とか、よくありがちなパブの名前について読んでみるのも面白いかもしれません。
ウェールズに住んでいたころお気に入りだったパブで、『The Captain’s Wife』というところがありました。イギリスのパブは由来を調べるのが結構楽しかったりします。こちらのパブ、ガーデンエリアが広く、海辺に座ってビール飲んだりすることもできるのでおすすめです。
2008年5月6日に投稿した記事に今回少し加筆しました。
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